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ボジョレーヌーボーの産地は?ボジョレーのアペラシオン Beaujolais AOC

ボジョレー フランスフランス
フランス

本物のボジョレーヌーボーとは?

前項ではざっくりボジョレーヌーボーは日本でいえばワインの新酒とした。
より深く本物のボジョレーヌーボーを理解するには、まずフランスの原産地表示制度であるアペラシオン(通称「AOC(アオセ)」)などの背景知識が必要となる。

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ボジョレーAOC(Beaujolais AOC)とは?

ボージョレヌーボーとはフランス最大級のワイン原産地であるボジョレーAOCで生産されるワインの新酒のこと。(※AOC:アペラシオンは次項ご参照)

96村で使用が許可されていますが、実質的には(生産稼働状況などから)おもに60村をさします。

このアペラシオンで生産されたワインの多くがボージョレヌーボーとして販売されています。

毎年、このアペラシオンは平均して年間約7500万本のボトルを生産しています。

ヌーヴォー(Nouveau)の二酸化硫黄の最大レベルは100mg / lに制限されています。

ボジョレーの場所

A(フランス地理)
B(ボジョレー地図)
C(ボジョレー村)

フランス中東部のブルゴーニュ地方

ボジョレーはフランスの地理でいうとフランスの中東部(中央よりちょい北あたり)のブルゴーニュ地方にあります。

ワインの産地で有名なボジョレー(フランス語 Beaujolais)はフランス中東部・リヨンの北(マコンの南)に位置する土地。

フランスのブルゴーニュ地方:フランス中東部(ちょい北)

(リライト中)
ローヌ県?の北
ソーヌ=エ=ロワール県?の南。
ローヌ=アルプ地域圏ローヌ県?北部?最南端?
※フランス自治体地図追加?

(ボジョレーの地図)ボジョレー場所:リヨン(Lyon)マコン(Mâcon)間

ボジョレーの場所は下の地図でリヨン(Lyon)とマコン(Mâcon)の間にあります。Beaujolais, France

(ボジョレー村)ボジョレーヴィラージュ Beaujolais Villages

Par Cyril5555 — Travail personnel, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8800683

ボジョレーAOC(Beaujolais AOC)

(1)ボジョレーAOC(Beaujolais AOC)とは?
・Beaujolais (AOC)
・ボジョレーワインの原料はおもにガメイ種(gamay)
・ボジョレーの原料原産地表示について(メモ)

Beaujolais (AOC)

www.beaujolais.com

Beaujolais, AOC 公式サイトについて

Beaujolais, AOC 公式サイト(www.beaujolais.com)について日本語での簡単なご紹介

フランスのボジョレ―(Beaujolais)ワインの公式サイトには、10のボジョレ―・クリュ(Beaujolais crus)といわれるブドウ生産者をふくめ12のボジョレー・アペラシオン(Beaujolais appllation, AOC)やボジョレーのワインツーリズムが紹介されている。

(参考)ボジョレー12アペラシオン一覧:

(仮訳)「ボジョレー12アペラシオンをディスカバー」
Beaujolais 12 appellations à découvrir

  1. Beaujolais(ボジョレー)
  2. Beaujolais-Villages(ボジョレー・ヴィラージュ)
  3. Brouilly(ブルイィ)
  4. Chénas(シェナ)
  5. Chiroubles(シルーブル)
  6. Côte de Brouilly(コート・ド・ブルイィ)
  7. Fleurie(フルーリ)
  8. Juliénas(ジュリエナ)
  9. Morgon(モルゴン)
  10. Moulin-à-vent(ムーラン・ナ・ヴァン)
  11. Régnié(レニエ)
  12. Saint-Amour(サン・タムール)
    (source)beaujolais.com, AOC

ちなみにサイトを訪問すると以下の表示がされます。飲酒年齢制限を確認する内容です。適宜ご判断ください。
(FR)Vous devez avoir l’âge légal pour la consommation d’alcool pour consulter ce site. Je certifie que j’ai l’âge légal pour la consommation d’alcool dans mon pays de résidence.
(以下、筆者仮訳)
(EN)You must be of legal drinking age to view this site.I certify that I am of legal drinking age in my country of residence.
(日本語)このサイトを表示するには、合法的な飲酒年齢に達している必要があります。私は居住国で合法的な飲酒年齢に達していることを証明します。Kono saito o hyōji suru ni wa, gōhō-tekina inshu nenrei ni tasshite iru hitsuyō ga arimasu. Watashi wa kyojū-koku de gōhō-tekina inshu nenrei ni tasshite iru koto o shōmei shimasu.

ボジョレーヌーボーの各ワインの特徴

なお、各ワインの特徴などについては、日本でも以下のワイン専門サイトなどで紹介されています。各サイトから該当銘柄をご覧ください。

ワインバザール(クリュ・ドゥ・ボジョレーのページ) 各産地の情報が詳しい。日本有数のワイン情報サイト。

エノテカ(BEAUJOLAISボジョレーのページ)ボジョレー、ボジョレーヴィラージュ、ジュリエナ、コートドブルイィ、ムーラン・ナ・ヴァンなど厳選ワインの商品情報や通販など。

ボジョレーワインの原料はおもにガメイ種(gamay)

ボジョレーワインの原料はおもにガメイ(フランス語gamay)種のブドウ。

ガメイ(gamay)とは、ボジョレー地区で多く栽培されている赤ワイン用ぶどう品種。
特徴は豊産で、ワイン用ぶどうとしては大粒ながら、ワインの色調は明るく、タンニンはやや乏しい代わりに酸味が豊かで、フレッシュでさわやかな香味を持つ。新酒のボジョレー・ヌーヴォーを代表する赤ブドウの品種。

ガメイ種については以下記事に詳しい紹介がありました。
(参考)「人気急上昇中!ガメイってどんなブドウ?」エノテカ

ボジョレーの原料原産地表示について(メモ)

ボジョレー AOC(原産地呼称統制)メモ

ボジョレー(beaujolais, AOC)には3種類の産地表示がある。
1. beaujolais, AOC:ボジョレー
2. beujolais-village, AOC:ボジョレー村
3. crus du beaujolais, AOC:クリュ・ドゥ・ボジョレー(ボジョレー葡萄ぶどう生産者:ボジョレーのブドウ生産者たち)

ボジョレー 歴史

“Beaujolais” という地名は、かつてのこの地方の中心地であった “Beaujeu”に由来。 (ウィキペディア)

中世の記録ではボジョレー自体が登場する機会は少ないようである。
(北側に隣接するマコン(Mâcon)以北はブルゴーニュ伯(仏:Comté de Bourgogne )やフランシュ=コンテを支配した諸侯として登場。14世紀末にブルゴーニュ公国。16世紀から17世紀にかけてはスペイン・ハプスブルク家が支配。17世紀にフランス王ルイ14世により、ネーデルラント継承戦争、オランダ侵略戦争を経て、1678年のナイメーヘン条約で最終的にフランスに併合。)
つまりボジョレーはブルゴーニュとの境に位置する土地だった。ボージュ―卿などこの地の封建領主の変遷についてはウィキペディアに記載。
フランス革命以前、ボジョレーは単独の州だった。

ボジョレーヌーヴォーの歴史

中世:保存技術が未発達の時代はワインでも新酒の価値が高かった。

ワインジャーナリストの方によれば「質の悪い樽を使って保存しようものなら、仕込んでから1年が過ぎる頃にはワインが酢のように酸っぱくなり、飲めたものではなくなってしまったから」とのこと。(参考記事:ボジョレー・ヌーヴォーの歴史をさかのぼると…

1951年:法令で1951年のAOCワインは12月15日以降にしか販売できないとなるがボジョレーの新酒生産者などの要望により1951年11月13日以降に販売できるAOCワインが特定。
1952年~1966年:解禁日が年ごとに変動
1967年 解禁日11月15日に改訂
1985年 解禁日11月第3木曜日に改訂。以後、現在まで続く。

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