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「枯葉(Les Feuilles mortes)」原曲(シャンソン)1946年イヴ・モンタン歌唱(映画)1948年コラ・ヴォケール発売(初録音)

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「枯葉(フランス語 Les Feuilles mortes)」原曲(シャンソン)1946年イヴ・モンタン歌唱(映画)1948年コラ・ヴォケール発売(初録音)について:

戦後まもなく発表されたシャンソンの名曲「枯葉(Les Feuilles mortes)」。40年代後半から50年代初めの初期音楽作品について改めて発売年を確認してみた。

(0)1946年発表「枯葉(Les Feuilles mortes)」原曲※映画『夜の門(Les Portes de la Nuit)』挿入歌としてイヴ・モンタン(Yves Montand)が劇中で歌唱。
(1)1948年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire)※初録音・初レコード発売。最初のレコード。
(2)1949年5月発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)※3番目のレコード。
(3)1949年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」ジャクリーヌ・フランソワ(Jacqueline François)※3番目のレコード。

(0)1946年発表「枯葉(Les Feuilles mortes)」原曲

(0)1946年発表「枯葉(Les Feuilles mortes)」原曲※映画『夜の門(Les Portes de la Nuit)』挿入歌としてイヴ・モンタン(Yves Montand)が劇中で歌唱。

1945年作曲:ジョゼフ・コズマ(曲の原型はローラン・プティ・バレエ団の舞台『Rendez-vous』伴奏音楽として作曲。楽曲「Les Feuilles mortes」は1945年に正式に登録され、1947年に出版された。)

※ジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma ハンガリー語 Kozma József):ハンガリー・ブダペスト出身の作曲家。ユダヤ人であったため、1933年にナチス・ドイツを避けてパリに定住。1936年より音楽家としてフランス映画界に進出。1930年代後半からパリでフランス映画音楽などを作曲。1946年にフランスに帰化。1969年フランスで逝去。 ウィキペディア)

1946年作詞:ジャック・プレヴェール(翌1946年にフランスの民衆詩人で映画脚本なども手がけたジャック・プレヴェール (Jacques Prévert)が作詞。

1946年作詞・作曲が完成。1946年シャンソンの歌「枯葉」が誕生。

1946年発表「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)初歌唱(映画)※実際に歌われたのは、1946年マルセル・カルネ監督の映画『夜の門(Les Portes de la Nuit)』挿入歌としてイヴ・モンタン(Yves Montand)歌唱が初出。ただし、1946年当時の戦後間もないフランスで公開された新人俳優イヴ・モンタン(Yves Montand)2作目の主演映画。あいにく当時はフランスの批評家達からの評判も芳しくなく、あまり映画はヒットしなかったそうだ。

(参考動画)Les portes de la nuit – Les feuilles mortes 1946

なお、この映画の挿入歌は2つある:
「愛し合う子供たち(Les enfants qui s’aiment)」歌詞はジャック・プレヴェール(スペクタクルコレクション)、音楽はジョセフ・コズマ、演奏はファビアン・ロリス(ストリートシンガー)
「枯葉(Les Feuilles mortes)」作詞:ジャック・プレヴェール(歌詞集)、作曲:ジョゼフ・コズマ、鼻歌:イヴ・モンタン(ディエゴ)とイレーヌ・ジョアヒム、歌声:ナタリー・ナティエ(マロウ)
(参考)フランス語版ウィキペディア- fr.wikipedia-Les Portes de la nuit

ただし、「運命」と名乗る浮浪者役(ジャン・ヴィラール)が奏でるハーモニカとマルーという女性(女優ナタリー・ナティエ)が歌う場面のほうが映画の中では印象的に使われている。

映画(Les Portes de la Nuit)では主演(ジャン・ディエゴ役を演じたイヴ・モンタン(Yves Montand)だが枯葉のメロディを歌うのはわずかに数秒口ずさむ程度。注意しないと見逃すほどだが、しかし貴重なシーン。

「運命」と名乗る浮浪者役(ジャン・ヴィラール)が奏でるハーモニカは前半と後半で2回ある。イヴ・モンタン(Yves Montand)が口ずさむのは前半の場面。浮浪者「運命」が枯葉のメロディをハーモニカで吹き始める。それをレストランで食事をするディエゴ、子供、マルー夫妻ら4人が談笑しながら聞いている。すると、そのメロディの旋律に感心したディエゴ(モンタン)がハミングしながら何やら歌詞を書き留める~というのが前半の枯葉が歌われるシーン。

ちなみに、後半のハモニカは、ディエゴとマルーが2人でダンスホールにいる場面。またどこからともなく聞き覚えのある枯葉の旋律が流れてくる。今度はマルーが歌いはじめる~これが後半の枯葉が歌われるシーン。

冒頭ふれたようにいずれも映画で「枯葉が歌われる」といっても口ずさむ程度のほんのわずかな場面。挿入歌とはいえ映画のプロット的には「運命」を暗示する浮浪者役のジャン・ヴィラールの名演がむしろ印象的かもしれない。だが、映画ではまだ世に知られていなかった枯葉のメロディをさりげなくも主人公二人の記憶をつなぐ演出は、筆者の個人的解釈ながらプルーストの「失われた時を求めて」に登場した架空の作曲家ヴァントゥイユのヴァイオリン・ソナタへの終戦直後のレジスタンスからの社会復帰を模索する貧困状況下のリアリステを投影したカルネのリマージュ(l’image)すなわちそれしかなかったという戦後フランス復興期のイメージの旋律ではなかったか。

映画(夜の門)ではイヴ・モンタン( Yves Montand)はほんの数秒口ずさむ程度。だがその数秒がのちのシャンソン名曲「枯葉」をモンタンが初めて歌ったシーンでもあり、さりげなくもシャンソン史においては戦後まもない1946年の重要なシーンといえるだろう。

(1)1948年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire)※初録音・初レコード発売

(1)1948年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire)※初録音・初レコード発売。最初のレコード。

1948 Cora Vaucaire – Les feuilles mortes

1948年初頭、当時まだそれほど名の知られていなかった「リヴ・ゴーシュ(左岸)」のシャンソン歌手、コラ・ヴォケールがこの曲をレコーディングした。彼女は『枯葉(Les Feuilles mortes)』を最初に録音した人物として知られている。続いてイヴ・モンタンも自身のバージョンを録音し、さらにジャクリーヌ・フランソワが1949年に録音したバージョンでは、実際に枯葉が舞い散る中で撮影が行われた。これは、フランスにおける最初のミュージック・ビデオと言えるかもしれない。これをきっかけに、ジュリエット・グレコやエディット・ピアフといった歌手たちがこの曲を取り上げるようになり、ピアフは英語でも歌唱した。さらに、パリの劇場「エトワール」で行われたイヴ・モンタンのライブ録音も忘れがたい。このリサイタルは全編が収録・リリースされ、歌手としてのモンタンの才能と、楽曲そのものが持つポテンシャルの高さを証明するものとなった。ロジャー・ウィリアムズによるバージョンは200万枚を売り上げ、アメリカにおける初のインストゥルメンタル・ヒットとなりました。その後、ジャズ・バージョンが数多く生まれ、ハリウッドもこの曲を取り上げました。映画『枯葉(Autumn Leaves)』が制作され、ナット・キング・コールが主題歌を歌っています。セルジュ・ゲンスブールも自身の楽曲『プレヴェールの歌(La Chanson de Prévert)』の中でこの曲に言及しており、枯葉は今もなお、降り積もり続けているのです。

(2)1949年5月発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)※2番目のレコード

(2)1949年5月発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)※2番目のレコード。

1949年5月発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)(16thシングル)Odéon 282.066 ♪※1948年頃録音という説もあるが、イヴ・モンタン(Yves Montand)自身が枯葉をレコードとして発売するのは1949年5月(16thシングル)。演奏は前年1948年発売「セ・シ・ボン(C’est Si Bon)」Castella Bob Castella Et Ses Rythmesでタッグを組んだ作曲・指揮者ボブ・カステーリャ(Bob Castella )。なお、ボブ・カステーリャとは以後イヴ・モンタン(Yves Montand)生涯作品ほぼ全てを共に作り上げる盟友となる。

(参考動画)yves montand les feuilles mortes 1949 Odéon 282.066

Yves Montand ” Les feuilles mortes ” 1949 lysgauty1 collection disques David Silvestre

(3)1949年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」ジャクリーヌ・フランソワ(Jacqueline François)※3番目のレコード

(3)1949年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」ジャクリーヌ・フランソワ(Jacqueline François)Polydor 560151※3番目のレコード※※短編映画も撮影か(この短編映画が、グレコなどの4番手以降の「枯葉」カバー歌手に少なからず影響を与えたともされる。この短編映画はYouTube動画では見当たらず。)

(参考動画)1949 Les Feuilles mortes Jacqueline François Polydor 560151

Jacqueline Francois – Les Feuilles Mortes – 78 rpm – Polydor 560151 Duijf’s 78 rpm records & vintage music

40年代 Les Feuilles mortes 初期作品まとめ(1946-1949)

以上、上述のとおり、枯葉(Les Feuilles mortes)の原曲は1946年映画『夜の門(Les Portes de la Nuit)』挿入歌としてイヴ・モンタン(Yves Montand)が劇中で歌唱。その後、レコードとしては、1948年コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire)盤が初録音・発売作品。以後、1949年イヴ・モンタン(Yves Montand)本人レコード発売、1949年ジャクリーヌ・フランソワ(Jacqueline François)が3番目に発売。

枯葉(Les Feuilles mortes)の原曲と初期カバー作品の流れは以下のとおり。
(0)1946年発表「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)※映画挿入歌(未録音・未発売)。
(1)1948年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」コラ・ヴォケール(Cora Vaucaire)※初録音・初発売。
(2)1949年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン(Yves Montand)※2曲目のレコード
(3)1949年発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」ジャクリーヌ・フランソワ(Jacqueline François)※3曲目のレコード※※短編映画も撮影か

50年代初期に流行(1950 Autumn Leaves、1951 グレコ、1952 「落葉」1953「枯葉」など)

50年代以降「枯葉(英語 Autumn Leaves)」発表、日本でも発売など流行拡大。

(50年代初期「枯葉」関連略年表)

(4)1949年~1950年「Autumn Leaves」作詞(英語)※ジョニー・マーサーが英語歌詞とタイトルづけ。英語の歌詞はフランス語版よりも短い(フランス語のオリジナルでは、重要な行「C’est une chanson」は13小節目から始まるが、英語では「the autumn leaves」という行が1小節目から始まる)。

(5)1950年7月13日~30日録音「Autumn Leaves」Jo Stafford(1950)( ♪)※米国初録音(ハロルド・ムーニー楽団を伴う、同曲初の英語バージョン)。マーサーは当時キャピトル・レコードの創設者兼パートナーであり、1950年7月に最初の英語の録音を行うためキャピトルのレコーディング・アーティストであるジョー・スタッフォードを選んだ。(出典)英語版wikipedia-Autumn Leaves (1945 song)※ただし、英語版wikiでも1949 Greco recordingというのは誤り。

1950年10月~11月発売「Autumn Leaves」Jo Stafford(キャピタル・レコード SP盤10インチ78回転盤 Capitol 1248、シングル盤7インチ45rpm Capitol F1248 出典 Discogs)。 (備考)米国でも1949年3月31日にシングルレコード(7インチ45回転)が登場。(参考リンク)Google検索(autumn leaves jo stafford release date)

(6)1950年9月7日録音「Autumn Leaves」Bing Crosby ♪(マスター音源 Decca Matrix L 5826」)

1950年10月下旬頃発売「Autumn Leaves」Bing Crosby

※ビング・クロスビー(Bing Crosby)盤「枯葉(Autumn Leaves)」は1950年10月下旬頃に4種類のレコードで発売。
・「This Is The Time (To Fall In Love) / Autumn Leaves」米DECCA 27231※SP盤(78rpm)
・「This Is The Time (To Fall In Love) / Autumn Leaves」米DECCA 9-27231※7″シングル(45回転)
・「Harbour Lights/ Autumn Leaves」Bing Crosby Vocal, With Alex Stordhal & His Orchestra英Brunswick 04602※SP盤(78rpm)
・「Autumn Leaves / Harbour Lights」Bing Crosby 伊Decca BM 1505 Fonit BM 1505※SP盤(78rpm)
(参考リンク)1950 Bing Crosby single&EPs(Discogs)

(7)1951年10月10日発売「枯葉(Les Feuilles mortes)」ジュリエット・グレコ♪ (Juliette Gréco)フィリップス盤 N 72.023 H (Juliette Greco* Avec André Grassi Et Son Orchestre – Les Enfants Qui S’aiment / Les Feuilles Mortes Philips – N 72.023 H)Discogs

(8)1952年11月発売「落葉」淡谷のり子( ♪)(作詞・日本語訳詞: 佐伯孝夫、作曲:コスマ、編曲: 松井八郎)ビクターSP盤(V-40896)「♪思い出してほしいの…」※1951年(昭和26年)パリ留学中の高英男から紹介された楽譜を気に入り、淡谷のり子さんが日本人として初録音(1951年頃録音)。

(9)1953年3月デビュー「枯葉」高英男(♪)(作詞・日本語訳詞:中原淳一、作曲:コスマ、編曲: 石川皓也)キングSP盤(CL-113)「♪風の中の灯…」

まとめ

40年代「枯葉(フランス語 Les Feuilles mortes)」原曲誕生。1945年に作曲が始まり、1946年映画挿入歌としてイヴ・モンタンが歌唱。最初のレコードは1948年コラ・ヴォケール盤。1949年イヴ・モンタン、ジャクリーヌ・フランソワが発売。

50年代以降「枯葉(英語 Autumn Leaves)」発表、日本でも発売など流行拡大。1950年米国で英語版カバー曲「Autumn Leaves」発売。「Autumn Leaves」初出は1950年7月発売ジョー・スタッフォード盤。次が1950年10月発売ビング・クロスビー盤。1951年にはフランスで人気歌手グレコがカバー。日本でも1952年に淡谷のり子さんが「落葉」の訳でレコード発売。1953年には高英男デビュー曲として「枯葉」(中原淳一訳)で発売し、約10万枚のヒット。このように、50年代初頭にかけて「枯葉(Les Feuilles mortes)」はシャンソン(Chanson française)の人気曲となった。

以降はジャズなどのカバー作品を通じてスタンダード曲として有名になった。

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