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フランコフォニー フランコフォン 違い

フランス語圏 世界地図フランス
フランス

フランコフォニー(フランス語 francophonie) 意味「フランス語圏」やフランコフォン(francophone)意味「フランス語を話す人」の違いなどのフランス語。

および、フランコフォニー国際機関(OIF)の加盟国など仏語圏の基本情報などについてまとめています。

1.フランコフォニー意味:
・フランコフォンと2つのフランコフォニーなど用語の定義

2.フランコフォニー加盟国:
・フランコフォニー国際機関(OIF)
・ヨーロッパのフランコフォニー
・アフリカのフランコフォニー
・アメリカ・カリブのフランコフォニー
・アジア・オセアニアのフランコフォニー

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フランコフォンとフランコフォニーの違い

フランコフォンとフランコフォニーの違い
フランコフォン(フランス語話者)とフランコフォニー(フランス語圏等)の違い(イメージ)

フランス語圏の記事や話題でよく使われるのが、フランコフォンとフランコフォニーの2つの単語。

「フランコフォン(francophone)」とは、フランス語話者という意味。

「フランコフォニー(francophonie)」とは、上述のとおり、フランス語圏や国際機関(OIF)の意味。

(1)「フランコフォン(francophone)」とは
:フランス語を話す人々(フランス語話者)。

(2)「フランコフォニー(francophonie)」とは
:フランス語圏またはフランコフォニー国際機関のこと。

どちらも、似たような単語で、語尾のちょっとした差だけなので「ほぼほぼ同じだろ」印象を受けるかもしれません。

ですが実際は対象国が異なるなど具体的意味はけっこう違います。

筆者の体験では、フランス語学習で初級から中級にかけて新聞記事などを読む段階になると参考記事にこのfrancophoneとfrancophonieが出てきたりして両者の違いを押さえておかないと話の内容についていけないこともありました。

そんなわけで、この記事では、フランコフォニーのことばの意味と具体的な加盟国などについてまとめておきたいと思います。

(この章の構成)
1.フランコフォンとフランコフォニーの違い
フランコフォニーのことばの意味は次の3つにわけられます。
(1)フランコフォン「フランス語を話す人々」(フランス語 francophone)
(2)フランコフォニ「フランス語圏」(francophonie)※
(3)フランコフォニー「国際機関OIFの略称」(La Francophonie)※

※なお、(2)と(3)はともに「フランコフォニー」とも表記されますが、次の2つの意味があります。
・フランス語圏(francophonie)
・フランコフォニー国際機関(OIF)
そのため、ここではカタカナ表記を「フランコフォニ」と「フランコフォニー」と書き分けています。

以下、それぞれの意味の違いなどにふれていきます。

フランコフォンの意味

フランコフォンの意味:フランス語話者(フランス語 francophone

フランコフォン(francophone)とは、フランスを話す人のこと。

フランス人はもちろん。アフリカのフランス語圏の人たち。カナダのケベック(アメリカのフランス語の州)。ハイチなどのフランス語圏カリブ。タヒチがあるフランス領ポリネシアやニューカレドニアなどのフランス語圏オセアニアなど。世界中にフランコフォン(フランス語話者)がいます。

(1)フランコフォン(francophone)

世界のフランコフォン人口数(目安)
・約1億3千万人
・世界の言語圏ランキング第9位
※世界のフランコフォン人口数:リアルなフランス語話者数:日常的にフランス語を母国語または第二言語として話している人の数
(出典)『…et le monde parlera français Broché』2017,ほか

世界のフランコフォン人口については諸説あり。

例えばOIFのデータはアフリカ人口の成長度などを見込んだやや楽観的な数値ではないかという問題も指摘されてきました。

そうしたなかで、2017年の『…et le monde parlera français Broché』Roger Pilhion, Marie-Laure Poletti, 2017という本が信頼できる情報源として引用されています。

(例1)米国版wikipediaの”Geographical distribution of French speakers”の記事※

「フランス語の世界的分布に関する2017年本の著者、つまり“francophones réels”(英語 real francophones ※筆者注:リアルなフランス語スピーカー人口)の数に関する信頼できる見積りによれば、母国語または第二言語として日常的にフランス語を話す個人は、約1億3000万人になります。」(筆者仮訳)

“According to the authors of a 2017 book on the world distribution of the French language, a credible estimate of the number of “francophones réels” (real francophones), that is, individuals who speak French on a daily basis either as their mother tongue or as a second language, would be around 130 million.[3]”

Source: Geographical distribution of French speakers From Wikipedia, the free encyclopedia

(例2)rfi のFRANCOPHONIE関連の書評記事”[Livre] «Et le monde parlera français», plaidoyer décomplexé pour la Francophonie”

(英仮訳)”And the world will speak French”, uninhibited plea for the Francophonie(和仮訳)「そして世界はフランス語を話すだろう」フランコフォニーのための抑制なきアドボカシー(英和とも筆者仮訳)※アドボカシーとは擁護などの意味。この本は長年海外でのフランス語教育に携わってこられた著者の経験からフランコフォニーについて実証性のあるデータから検証しているとのことでフランスのメディアなど欧米でも評判になった本とのこと。

「世界中で1億3000万人がフランス語を話し、その半分はアフリカにいます。”Dans le monde, 130 millions de personnes sont francophones, pour la moitié d’entre elles en Afrique.” 」とのこと。

「毎日この言語を母国語と第二言語として使用する実際のフランコフォンに固執すると、1億3000万という数字は信頼できる見積もりとして表示され、母国語または第二言語として最も話されている言語の中ではフランス語が第9位となります。」(筆者仮訳)
« Si l’on s’en tient aux francophones réels utilisant la langue quotidiennement comme langue maternelle et seconde, le chiffre de 130 millions apparaît comme une estimation crédible et situerait le français au neuvième rang des langues les plus parlées comme langue maternelle ou seconde. »

(出典)Source:“FRANCOPHONIE [Livre] «Et le monde parlera français», plaidoyer décomplexé pour la Francophonie”, Publié le : 21/07/2017, rfi

(出典)『…et le monde parlera français Broché』(著者)Roger Pilhion (Auteur), Marie-Laure Poletti (Auteur), 22 mai 2017

(画像)amazon.co.jpより


フランコフォンの意味

フランコフォン(francophone)の意味はフランスを話す人(フランス語話者)。

ちなみに、フランコフォン(フランス語 francophone)の英語はそのままfrancophone。ただ、英語では次にふれる「フランス語圏」などもfrancophoneと訳されることもあるようです。まあざっくりいえば似たような印象はあります(苦笑)。
とはいえ、フランス語学習者の方は語尾の1文字の違いはフランス語ではけっこう違いが大きいことをご存じのはず。ここでは結構細かく書いてますがこの機会に語尾の-ieがあるかないかをしっかり覚えてうまく使い分けていきましょう。

フランコフォニーの意味

「フランコフォニー(francophonie)」とは「フランス語圏」と「フランコフォニー国際機関(OIF)」との2つをさします。

「フランコフォニー」の意味は以下の2つ。
・「フランス語圏」という地域概念。
・「フランコフォニー国際機関(OIF)」というフランス語圏諸国で構成される国際機関の通称。

以下、それぞれについてみていきます。

(2)フランス語圏(francophonie)

フランス語圏 世界地図

(フランス語圏全体の地図)

フランス語圏(francophonie)フランコフォニ*

フランコフォニ*とはフランス語圏のこと。フランス語圏全体を含む地理的な概念。

フランス語圏地域の具体的な範囲は、(上図)フランス語圏分布世界地図のとおり、北米から欧州、アフリカ、大洋州(オセアニア)など世界各地に広がっています。

francophonie(フランス語圏)という言葉の由来

1880年にフランスの地理学者オネジム・ルクリュが命名した用語。フランス語話者(francophone、フランコフォン)の人々で構成される「フランス語圏」の意味。 フランス共和国を含めフランス語が何らかの形で用いられている国・地域の総称。

(*日本を含むかどうかは諸説あり。また当サイトでは便宜上「フランコフォニ」をフランス語圏の意味、フランコフォニーをフランコフォニー国際機関の意味で書き分ける意味で「ー」ありなしの表記わけをしていることもあります。忘れる場合もあるのでそんな厳密なハナシではありませんが😅)

(3)フランコフォニー国際機関(OIF)

(出典)ウィキペディア、フランコフォニ―国際機関


Francophonie(国際機関)フランコフォニー国際機関(フランス語:Organisation Internationale de la Francophonie, OIF)の通称。

詳しくは次章「フランス語圏とフランコフォニー国際機関加盟国の違い」でふれていきます。

フランコフォニーの意味は2つ

・フランコフォニ(francophonie)フランス語圏(地域)
・フランコフォニー国際機関(OIF)

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