オクシタニ(Occitanie)の地理 – もっと知りたいロクシタン

フランス
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世界でも大人気の、ナチュラルコスメブランド「ロクシタン」。

日本でもデパートやエキナカなど、さまざまな場所でお目にする機会もふえてきたのではないでしょうか。

せっかくですので、普段づかいのコスメをきっかけに、フランスの地域や歴史、そして文化の一端をひもといてみませんか?

ここでは、ブランド名の由来ともなっているオクシタニ(オクシタニア)についてお伝えします。


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Occitanie カタカナ表記がまちまち?

さて、ここで少し語学の話に。みなさん気にお気づきかもしれませんが、ネットで検索してみるとこの Occitanieのカタカナ表記がまちまち。オクシタン、オクシタニ、オキシタニ、オキシタニー…。どれが正しいのか?(といっても正しいのは、フランス語 Occitanieしかないわけなので、そもそも正しいフランス語のカタカナ表記は?という設問自体不毛というフランス語あるあるなんですが。)

しかし、どっちにしろこの記事では取りあえず仮決めしたい。

フランス語「Occitanie」の発音

ということで、ネイティブ発音をチェック。

まず、フランス語「Occitanie」を正しい発音記号で書くと次のとおり。

発音記号(IPA:国際音声記号)
/ɔk.si.ta.ni/

Occitanie
Pronunciation
IPA(key): /ɔk.si.ta.ni/

source: Wikitionary, Occitanie

ネイティブ発音に近いのは?

できれば発音の音声は引用先から確認なさって頂きたいのですが、カタカナで書くと以下の2つが候補かと思います。

オクシタニ、オキシタニ

さらに後述しますが、オキシタニアという英語風の呼び名があります。

つまり、この記事では、以下の3つ(2+1)のカタカナを使い分けたいと思います。

  • オクシタニ 総称
  • オキシタニ 行政区分
  • オクシタニア 歴史文化圏

総称としては、オクシタニ、現在の行政区分はオキシタニ、歴史文化圏はオクシタニア。あくまでこの記事での分類ですが、そんな前提で話をすすめさせていただきます。

オクシタニとは? オキシタニとオクシタニア 違い

ゴルド、典型的なプロヴァンスの村, By I, Luc Viatour, CC BY-SA 3.0

オクシタニア(Occitània)は、「南フランスを中心とした一帯のうちオック語が話される地域の名称」といわれています。

行政区分でのオキシタニと、 歴史的な文化圏としてのオクシタニア

でも、正直ピンとこないですよね。

それもそのはず。上でも少しふれましたが、実はオクシタニアには、現在の行政区分でのオキシタニと、 歴史的な文化圏としてのオクシタニアの2つがあるのです。

ここでは、まず現在のオキシタニを確認した上で、後半で歴史的な オクシタニアについてふれていきます。

オキシタニ(現在の行政区域)ってどこ?

そんなときは地図をみるのがイチバン!

ということで、さっそくオクシタンの地理のお勉強をしちゃいましょう!

オキシタニの地図(2019年現在の行政区分)

オキシタニの地図(2016年以降~2019年現在の行政区分)

オキシタニの地図

ちなみに、私は学生時代この辺を車で走りました。

ボルドーからトゥールーズ(A62)。トゥールーズからA61を夜通し走り、名前は忘れましたがこの地図のナルボンヌという地名の近くの海辺の国立公園の近く、というより具体的にはただの道路わきで車中泊(笑)。

朝起きたら近くの村までよろよろと走り、カフェをみつけて un cafe s’l vous plaît. 当時の数少ないボキャブラリーの1つでした。そこで朝の市場があればのぞき、市場がなければスーパーか商店でパンとハムとチーズで朝飯。フランス料理食べまくるつもりが、何故か衝動でレンタカーを1週間借りて、ざくっとフランス一周してしまったもので、食い物は質素な貧乏旅行でしたが、素晴らしい気分でした。

A9のモンペリエを抜けるあたりは、まさに想像していたようなプロバンスの農村風景。そのなかに時々現れる中世のお城に囲まれた城下町。そして小さな村。ちょうど持って行ったカセットテープにパバロッティのオペラがあったので、大音量でかけながらFIATを走らせていると、柄でもないですが映画の登場人物になったような気分でした。(どっかで書いたような…💦。ま、いいか、若い頃の海外旅行の思い出は、1粒で何遍でもおいしいですよね(笑)。

マルセイユと抜け、カンヌあたりまで、コートダジュール、地中海を横目に。あの海の青さは素晴らしかった。

・・・と、思い出話はこのぐらいにして。

オクシタンの地理の授業に戻りましょう。(えっ)

オクシタンの地形図

オクシタンの地形図

Par Nicolas Eynaud — Travail personnel, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=48772687

パリのセーヌ川もそうですが、都市の発展や歴史をひもとくには、河川に注目するのがひとつのポイントです。

(話は飛びますが、実は陛下はイギリスで運河の研究などをなさっていた水の歴史の専門家だそうですね。)

オキシタニア(文化圏)

オクシタニア
Par Norrin strange — Travail personnel, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2408282

この地図と、上の現在の行政区分を比較してみると、文化圏としてのオクシタニアと、現在のオクシタニは、だいぶ範囲が違うことにお気づきでしょうか。

オクシタニア(文化圏)とは

オクシタニは、南仏の歴史的な地域・国家で、オキシタン(Occitan)が主要言語として話されていた土地。(筆者仮訳)

Occitania (Occitan: Occitània, IPA: [utsiˈtanjɔ], locally [u(k)siˈtanjɔ], [ukʃiˈtanjɔ] or [u(k)siˈtanja])[a][b] is the historical region and a nation,[1][2][3] in southern Europe where Occitan was historically the main language spoken,[4] and where it is sometimes still used, for the most part as a second language.

Wikipedia.en, Occitania

昔のオクシタニアの範囲は、現在のオキシタニとプロヴァンスの行政区画を足して、さらに北にも領土を広げた部分となっていました。

おそらく、この文化圏としてのオクシタン(オック語を話す地域)が、あのロクシタンのルーツなのではないでしょうか。

現在の行政区分だけでみると「あれ、なんでプロヴァンス?」と、ややマニアックな疑問を持つ地理歴史ファンもおられるかもしれませんが、こうした背景をひもといてみると、ブランドに込められた思いなどがより深く感じられて興味深いですね。

ブランド名と伝統的な文化、地名のつながり

日本で言えば、新潟県長岡市の越後の酒、とか、帯広市池田町の十勝ワインなど、必ずしも行政区分の地名ではないけれど、その地域の伝統的な地名などをブランドに使う例はたくさんありますものね。

ちなみに、最近訪れた土地で印象的だったのは、栃木県栃木市の大平ぶどう畑。ローカルな穴場なのであまり知られていないかもしれませんが、岩舟あたりの山道を抜けてときに眼下に広がるブドウ畑の景色は、思わず栃木のプロヴァンス?なんて錯覚を覚えるほど。距離はさほどないですが、もしお近くを通られた際に、日本でプチ・プロヴァンス気分を味わいたいなら、おすすめかもです。

また、岩舟山という変わった山がありますが、このサイトの表紙にも載せてますが、セザールの書いたプロヴァンスの山の景色に、個人的にはすごく似てると思います。ほんまかいな?と思われた方は、ぜひそちらもお立ち寄りを。

南仏ってどこからどこ?

さて、そうすると、南仏ってどこからどこまでなのか、気になりませんか?

南仏は、簡単にいうと、このオクシタニアからプロヴァンスまでの一帯を指します。

ただ、プロヴァンス自体の地理や行政区分などのズレと絡んで、少々分かりづらい面もあるかもしれませんね。

プロヴァンスについては別稿でまとめていますが、ポイントだけおさらいしておきましょう。

🔗プロヴァンスのーと

プロヴァンスのおさらい

プロヴァンスとプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏


オクシタン観光局

オクシタン観光局(Tourisme Occitanie)、正式名称オクシタン観光局地域委員会(Comité Régional du Tourisme Occitanie)

[#ExpériencesOccitanie] Dans le cadre de la collaboration digitale CRT / CDT, près de 5⃣0⃣ expériences en Occitanie ont été produites ➡️ https://t.co/vJOWzWdG8g pic.twitter.com/f1FPx7YEYZ— Tourisme Occitanie (@CrtOccitanie) May 28, 2019

Tourisme Occitanie

CRT / CDTデジタルコラボレーションの一環として、およそ5⃣0⃣のOccitanの体験が生み出されています。➡️https://t.co/vJOWzWdG8g pic.twitter.com/f1FPx7YEYZ-オクシタン観光局(@CrtOccitanie)2019年5月28日(筆者仮訳)

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まとめ

ここではおもにオクシタニの地理についてふれました。

実は、創始者のふるさとの地名が、そのままブランド名になってるなんて、すてきな郷土愛ですね。郷土への誇りを感じます。

もちろんオクシタニの歴史や文化的な背景は奥深く、ここではほんの一部でしかありません。

ご関心いただけたら、別の記事もご参照頂けば幸いです。

オクシタニの歴史

オクシタニの文化・言語


あとがき

当サイトでは、コスメやファッションなどをエントリーポイントとして、フランスやスペイン、ラテンアメリカ、西アフリカ等、地理や歴史、文化や言葉などの背景を知る記事を掲載してまいります。

みなさんの普段の日常がより豊かになるきっかけになれば幸いです。(AY)

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