マルティニーク(フランス自治領)
さて、エリアで一番大きい島でもあるマルチニーク(Martinique)。
(私見ながら、グアドループとマルティニークは日本でいえば、与論と奄美諸島のような位置づけでしょうか。)
マルティニークでは3組ほどのアーチストを紹介したと思います。
マルティニークの音楽は多様で歴史もありとても魅力的なんです。
マラヴォワ(Malavoi)
まずはマラヴォワ( Malavoi)。1980年代後半頃のワールドミュージックブームのときに日本でも紹介されたクラシカルなモダン・ビギン(Biguine)のグループ。
Malavoi – Fayalobi 2009
ここでご紹介する曲は、往年のファンからするとちょっとマラヴォワっぽい曲とはイメージとは違うかもしれません。2009年頃から個人的にハマった曲。
(例えるなら、フレンチカリブ版こみ上げ系ソウル、もしくは、モダンフレンチカリビアンムード歌謡?の名曲かと)。
カリ( Kali )
まず1曲ご紹介。2001, KALI, Racines Vol. 4 #7
KALIはネットでも情報があるとも思いますので、ここではYouTubeで見つけた素敵な動画を。KALIのRacines vol.4 #7でもカバーされていた1930年代頃のビギンの曲にあわせて、地元の舞踊団がマルチニークの踊りを披露しているビデオをあげておきます。
さて、カリ(Kali)もマルチニークの代表的なアーチスト。
1989年に『ラシーヌ(Racines)』が大ヒット。タイトルの意味は「根、ルーツ(Roots)」。伝統的なマルチニーク音楽を取り上げたこのアルバムは、いわばブエナビスタのマルチニーク版のような風合いで日本の多くの音楽ファンに目を開かせてくれました。その後、Racinesシリーズのアルバムは2007年 Vol.5まで発表されています。
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(ちなみにカリ KALI )さんは個人のアーチスト。こちらはベスト盤ですが信頼のライスレコードなので初期カリの良さを伝える好編集盤。興味があったらご覧になってください。)
ビギンなどのルーツ音楽についてはとても1記事では紹介しきれませんので、機会があればこのブログでもおいおいご紹介していこうと思います。
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エディット ルフェル(Édith Lefel)
Edith Lefel Si seulement 2002
その前に、エディット ルフェル(Édith Lefel)というフランス領ギアナの両方に所縁(ゆかり)のある歌姫にふれておきたいと思います。
マラヴォワのボーカルとしても活躍されたEdith LEFELさん。育ちはマルチニークとフランスですがお母さんが仏領ギアナご出身とのこと。
マラヴォワなどとの共演もあります。ここではソロでの2002年のズーク・ラブを。
2002 Edith LEFEL Si seulement
実はこの曲を発表した翌年、2003年1月に39歳の若さで惜しくも他界されています。
この場を借りてカリブ・フランセの歌姫の冥福をお祈りします。
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